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会費制結婚式、引き出物は必要?~ギフト基礎情報~

ご祝儀をいただかない「会費制結婚式」 会費制結婚式の場合でも、引き出物って必要?なくてもいいの? そもそも引き出物とはどういうものなのか、引菓子・プチギフトとの違い、両親へはどうすればいいか、相場など、基礎情報をご紹介します。

会費制結婚式のギフト

1.会費制結婚式、引き出物は必要?

引き出物、返礼品

一般的な結婚式は、ゲストがご祝儀を用意してくれる「ご祝儀制」で開催されています。ご祝儀は、3万円~10万円と、新郎新婦との間柄によって様々です。

引き出物は、そういった「ご祝儀に対してのお返し」という意味合いで贈られ、ご祝儀の額によって内容を贈り分ける方も多いようです。

では、ご祝儀をいただかない会費制結婚式の場合、引き出物を贈る必要はないものなのでしょうか。

そもそも、引き出物の起源は、平安時代に宴を開いた貴族がその成功を喜んで、宴会を開いた主が庭に馬を「引き出して」宴会に招いたお客様に贈ったことが始まりといわれています。
つまり、来てくださったお礼として引き出物を贈ることが、本来の意味合い。

ですから、ご祝儀をいただかない会費制結婚式でも、来てくださったお礼として、何かしらご贈られる方がほとんど。


ただし、ご祝儀制結婚式での引き出物とは異なる部分が多いようです。
以下から、ご祝儀制結婚式で用意するものは「引き出物」、会費制結婚式で用意するものは「ゲスト用ギフト」と位置付けてご説明します。

2.ご祝儀制結婚式の「引き出物」とは?引菓子・プチギフトとの違い

そもそも、引き出物とはどういうものを指すのでしょうか?
引菓子や、プチギフトとはどのような違いがあるのでしょうか?

ご祝儀制での引き出物は、「メインギフト」「2品目(引菓子)」「3品目(縁起物)」と、1人に対して3種類用意するのが一般的とされています。その内容は以下のようになっています。

引き出物内容と相場

引き出物全体の予算としては、5000円~1万円ということになります。

引菓子は「引き出物に含まれるもの」であることがわかりますね。

一方、プチギフトは「引き出物とは別に」用意されるものになります。引き出物を式が始まる前に、ゲストそれぞれの椅子の下に用意するようになり、お見送りが寂しくなったためプチギフトを用意するようになったと言われています。


予算は150円~500円で、全てのゲストに対し同じものをご用意される方がほとんどです。品物は、ドラジェやクッキーなどのお菓子を贈る方が全体の2/3、耳かきやスプーンなどの雑貨が1/3くらいのようです。

3.会費制結婚式の場合、ゲスト用ギフトの予算は?どんなものを用意すればいい?

ご祝儀制結婚式の引き出物は、予算は5000円~1万円、内容は3種類ということが分かりました。では、会費制結婚式の場合、ゲスト用ギフトの予算や内容はどうなるのでしょうか。

まず、予算について。会費制結婚式でのゲスト用ギフトの予算は、会費の額によって変わってきます。

会費別お礼ギフト相場

会費の1割程度が引き出物の相場となっているようです。

ただし、引き出物の予算を決めるとき、パーティーの内容が重要になってきます。

例えば15,000円の会費の際、お食事がお一人様ずつに提供され、お料理もしっかりした内容であれば、お土産がリーズナブルなプチギフトのみでも差し支えないでしょう。


ですが、15000円の会費で、立食スタイル・食事はビュッフェだった場合は、引き出物または引菓子を少しいいものにされるのがオススメです。飲食代+ゲスト用ギフトの合計金額が、会費の半分以上になることを目安にされるとよいでしょう。

会費制結婚式・ウェディングパーティー

4.会費制結婚式、両親にもゲスト用ギフトを用意したほうがいいの?

会費制結婚式ゲスト用ギフトの基礎知識が分かったところで、少し掘り下げ、よくあるご質問をご紹介します。

Q.ご両親へのギフトは用意したほうがいい?

A.結婚式の主催者(招待状を出した名前)が、引き出物を用意する立場となります。ご祝儀制の披露宴の場合は、ご両親が主催者となっているケースもあり、その場合はご両親への引き出物は不要です。


会費制結婚式の場合は、新郎新婦が主催であることがほとんど。その場合ご両親はゲストとなりますので、ゲスト用ギフトは用意しましょう。

5.会費制なのに、ご祝儀をいただいてしまった場合は?

Q.会費制なのに、ご祝儀をいただいてしまった場合は?

会費制のため、ご祝儀は辞退します、と伝えていても、ご祝儀を包んでくれる方もいらっしゃいます。その場合を先回りして、引き出物をご用意しておくのは難しいですよね。

A.そんな場合は、当日の引き出物は他のゲストと同じものをお贈りし、後日「内祝い」としてご祝儀のお返しをするのがベスト。


内祝いは、お祝いを頂いてから1ヶ月以内に贈るのがマナーです。もしご祝儀をいただいたことを後から知った場合は、できるだけ翌日のうちにお礼の電話を入れましょう。


予算は、頂いたお祝いの半額~3分の1程度。あまり高価なものを贈っても恐縮されてしまいますし、お祝いの額と同等またはそれ以上になってしまうと失礼にあたりますので、半額程度を目安に考えるのがいいでしょう。


結婚式が終わってからゆっくり決めよう、と思っていても、意外とバタバタしてしまうものなので、結婚式の前にある程度、何を贈るか考えておくとスムーズですよ。

6.まとめ

・会費制結婚式の場合でも、来てくださったお礼としてゲスト用ギフトをご用意しましょう。
・ギフトの予算の目安は、飲食代+ギフトの金額が、会費の半分以上になるように。
・予算と当日のおもてなしの内容に応じて、引き出物、引菓子、プチギフトから、どれがベストか考えましょう。
・会費制結婚式でご祝儀をいただいた場合は、1ヶ月以内に内祝いを。

両親も含めてゲスト。ゲスト一人一人への、日ごろの感謝の気持ちをおもてなしに、来てくれた感謝の気持ちをギフトに込めて、来てよかった!、と心から思っていただけるパーティーにしたいですね。

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