会費制結婚式とは?
一般的に結婚式と言って思い浮かべるのは、ゲストが各自お祝いのお金をご祝儀として包んで受付で渡すスタイルですよね。それは、「ご祝儀制結婚式」と呼ばれています。対して「会費制結婚式」とは、予め新郎新婦が決めた金額をゲストに伝え、受付で支払ってもらうスタイルのこと。
会費制結婚式 徹底解剖
この章では、会費制結婚式で気になる、「会費相場」「費用相場」「自己負担額」など一問一答形式でご紹介。これを読めば、3分で会費制結婚が理解できちゃいます。
会費の相場は?
10,000円~20,000円の中で設定されるケースが多いです。
どうやって会費を決める?
会費の7割~8割がゲストへのおもてなし費用。例えば会費10,000円なら、7,000円を飲食代、プチギフト300円~500円、残りの金額×人数分で、衣装、装飾、演出などを賄う。
自己負担金額相場は?
50万円~100万円。会費と、用意する費用のバランス次第では、自己負担金額を0円にすることも可能。
幹事は必要?
二次会同様、幹事代行にお願いすることも可能。プランナーがいる会場なら、受付だけご友人にお願いすればOKなことも。
司会は?
ご友人にお願いしてもOK。ハードルが高そうだな、と心配ならプロ司会を。
衣装の相場は?
ドレス3万~5万、タキシード1万~2万
衣装の手配方法は?
二次会用のレンタルドレスショップ・手持ちのワンピやスーツをアレンジ・フリマアプリで購入
ゲストの服装は?
セミフォーマルが主流。会費の金額が高く、会場が高級レストランなら披露宴に出席するときのイメージ。会費が安く、会場がカジュアルなダイニングバーなら、二次会のようなカジュアルな衣装でも〇。
準備期間は?
半年~3ヶ月程度。場合によっては、1ヶ月未満で開催も可能!
招待状はどうする?
きちんとした封筒と返信ハガキを用意しなくても、WEB招待状など費用も手間もかからない方法が人気です。
どんな人が会費制結婚式を選んでいるの?
ご祝儀制結婚式よりもカジュアルにできる会費制結婚式は、以下のような理由で選ばれています。
・費用を抑えて結婚式を行いたい
・カジュアルな雰囲気で結婚式を行いたい
・ゲストの金銭的負担を軽くしたい
・家族婚やリゾート挙式などを行ったあと、友人へのお披露目パーティーをしたい
会費制結婚式のメリット3選
費用を抑えられる!
一般的なご祝儀制結婚式の場合、ご祝儀の相場は3万円。その金額に見合う結婚式にするため、お料理、ドレス、装花、装飾、演出、引き出物などを豪華にしなければなりません。すると、自ずと費用はかさみ、300万~400万円くらいになってしまいます。
会費制結婚式の会費相場は、15000円。会費を安く抑える分、内容についても無駄なものを省くことができます。
自己負担を抑えられる!
ご祝儀制結婚式の場合、最終的なご祝儀総額は、実施後でないとわかりません。ある程度の想定はできますが、結局は先に述べた通り、披露宴の総額を考えると赤字は必至。自己負担の相場は50万~150万円ほど言われています。
会費制結婚式は、自分たちで会費を決めることができるので、その会費の額をいくらにするかで、自己負担額を調整することができます。また、無駄な費用を抑えることができるので、会費も安く、自己負担も安くする、ということまで叶えられちゃうんです。
無駄を省いて、準備も楽々!
ご祝儀制結婚式のような従来の結婚式は、とにかく仕来りやマナーが多いものでした。例えば、招待状一つ書くのにも様々なことに気を配らなければなりません。住所を聞いたり、名前の漢字に間違いがないか、文面を考えたり、返信用ハガキに切手を貼ったり…大仕事!
会費制結婚式のいいところは、とにかく無駄なことをどんどん省けるところです。招待状もWEB招待状などのカジュアルなものでもOK!切手代もペーパーアイテム代もかからず、住所やあて名書きなどの作業も不要です。
立食スタイルの場合は席次表は不要ですし、着席スタイルの場合でも細かい席まで決めずにテーブルだけ案内すれば十分。こだわりたいところに拘って、無駄だなと思うところはどんどん簡素化してOKです。
会費制結婚式のデメリット3選
上司や親族には馴染みがなく、中には非常識と感じてしまう方も
上司や親族など、目上の方々にとっては、まだまだ従来の結婚式のイメージが定着しています。結婚式をカジュアルに行う、ということに抵抗感のある方もいらっしゃいます。予め「カジュアルなパーティー」ということを根回ししておくことをお勧めします。
ご祝儀はどうしたらいいの?服装は?などゲストが戸惑うことも
従来の結婚式のマナーに馴染んている方にとっては、カジュアルなパーティーにおいてどうすればいいのか戸惑ってしまうこともあるそうです。例えば、「会費制でご祝儀不要と言われたけど、○○さんのときはご祝儀渡したし、どうすればいいだろう?」、「カジュアルなパーティーと聞いているけど、服装はどうしたらいいんだろう。結婚式用の装いでもいいのかな?」など。こちらも、根回しが大事。ご祝儀に関しては、ご両親から親族に根回ししてもらうとより安心です。もし、それでもご祝儀をいただいた場合には、後日内祝いをお返しするようにしましょう。
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会費の額によっては自己負担が増える
ゲストの負担を軽くするため、会費を安く抑えると、その分自己負担額が増えてしまいます。無駄を省いて費用を抑えることはできますが、やりたいことが沢山あると、当然費用はかさんでしまいます。自己負担はどれくらいできるか、ゲストの会費はどれくらいにしたいかを踏まえて、バランスよく費用を調整していきましょう。
コロナ禍で会費制結婚式の人気が急増した理由
これまで述べてきたように、会費制結婚式のカジュアルさから、コロナ禍において選ぶカップルが急増しました。その裏には、以下のような新郎新婦さんたちの想いがあるようです。
・コロナの影響で結婚式をキャンセルしたけど、やっぱりやりたい
・大人数集めるのが不安
・高齢者が中心の親族と、若者が中心の友人を同じ会場に集めるのが不安
・リモートが定着し、遠方の方をわざわざ呼ぶ必要を感じなくなった
・忘年会や新年会など、「仕来り」で「仕方なく」参加していたものに参加する必要がなくなり、結婚式も「仕来り」だからといって、普段あまり会わない人をざわざわコロナ禍に呼ぶ必要を感じなくなった
コロナの影響で、披露宴をキャンセルした場合、キャンセル料がかかってしまったという方がほとんどです。やっぱりやりたい、と思っても、すでに不本意な出費があった分、できる限り負担を軽くしたいと思うのは当然のことです。
また、度々発令される緊急事態宣言により、いつ開催するのがいいのか数か月先を予測するのが難しい状況が続いています。会費制結婚式なら、準備も自分たち次第でいくらでも簡素化できるので、やろうと決めて、1ヶ月後に実施ということもできちゃいます。
今までは、お世話になった人たちに結婚の報告と、感謝のためのおもてなしのためにと結婚式を行っていました。ですがコロナ禍では、身近にいる本当にお世話になった人たちに結婚の報告と、結婚の記念を残すということに重きを置くといった、「自分たちが本当にやりたいことは何か」を考え直すカップルが増えてきたのです。
会費の相場は?
会費制結婚式の会費をいくらに設定するか、まず悩む方も多いはず。目安は以下の3つの価格帯です。
7,000円~10,000円
10,000円~15,000円
15,000円~20,000円
会費別で教えて!―立食or着席?食事は?ギフトは?みんなどうしてる?
会費7,000円~10,000円
【スタイル】立食
【お食事】ビュッフェスタイル
【ギフト】プチギフトのみ(300円~500円程度)
コロナ禍でビュッフェが心配、立食で席が決まっていないのが心配な方には、ガーデンウェディングスタイルが人気!屋外でBBQを楽しみながら行えば、換気の心配は不要です♪
会費10,000円~15,000円
【スタイル】着席
【お食事】ビュッフェスタイル、カジュアルなコース
【ギフト】少しリッチなプチギフト(500円~1000円程度)
ビュッフェは心配だけど、コースほど高額にはしたくない、という方には「個食」提供スタイルがオススメ。ビュッフェをお一人様ずつ提供するので、コースのような安心感とビュッフェのような低価格が実現します。
会費:15,000円~20,000円
【スタイル】着席
【お食事】フルコース
【ギフト】引菓子・カタログギフト(1,500円~2,000円程度)
高めの会費に設定する場合は、披露宴に近いイメージで準備しましょう。ダイニングバーのようなカジュアルな会場よりも、キチンと感のある高級なレストランがオススメ。スタッフのサービスも行き届いており、しっかりとおもてなしが叶います。
会費制結婚式、人気の挙式スタイルとは
人気No1は人前式
費用をかけたくない、でもセレモニーはやりたい、という方にオススメなのが人前式。人前式は場所を選ばず、チャペルのような畏まった設備もいらないため、結婚式を行うレストランなどの会場内でできます。人前式の演出も、友人に司式者をお願いして楽しい雰囲気にしたり、リングリレーなど流行りの演出を取り入れたりとバリエーションは無限。
コロナ禍で人気急増 ガーデン挙式
コロナ禍では、ガーデン挙式など屋外での挙式が人気◎。広々としたガーデン付きの会場は少ないですが、テラス付きの会場は意外と沢山あります。同じ人前式でも、テラスで行うだけで特別感UP!
別日に挙式を行った場合、会費制結婚式では挙式はどうすればいいの?
また、冒頭でも述べた通り、家族挙式やリゾート挙式など、別日に挙式をしっかり行い、友人へのお披露目のための会費制結婚式の場合、もう一度挙式をやっていいのかどうか悩まれる方も多いようです。人前式は友人に二人の結婚を認めてもらう、という意味合いが強いので、神前式を行った場合でも人前式を行って問題ありません。
会費制結婚式 ご祝儀事情―どうアナウンスする?もらってしまったら?ー
招待状でご祝儀不要をアナウンス
会費制結婚式なのでご祝儀は不要であることを伝えたい場合、招待状に一文添えるのが一般的です。
例:なおご祝儀その他のお心遣いは慎んでご辞退申し上げます
例:またご祝儀などのお心遣いはなさいませんようお願い申し上げます
不要とアナウンスしていたけどご祝儀いただいた場合
親族や上司などの場合、○○さんにはご祝儀渡しているから、渡さないのはやはり失礼ではないか、、?など悩まれる方も多いようです。事前に両親や会社の先輩などに根回しして、本当に用意しなくて大丈夫ですよ、と伝えるのがオススメです。もしそれでもいただいてしまった場合はありがたく受取り、当日お礼のご連絡をし、後日内祝いとして何か贈り物をしましょう。
会費の渡し方 ゲスト側の気になるポイント
ご祝儀袋などに入れなくていいの?
一律で金額が決まっているので、受付の人は頂いた金額を確認する必要があります。そのため、ご祝儀袋などには入れず、そのまま渡す方が親切です。
新札は用意しなくていいの?
→そのままお渡しするため、誰が出したものかは分からなくなります。そのため新札は不要。使用済みのお札でOKです。新札を用意すること自体は「楽しみにしていた」ことの現れになるので、勿論失礼にはあたりません。
ご祝儀を渡したい場合いつ渡す?
→ご祝儀不要と案内があっても、ご祝儀を用意したい場合は、受付で渡すのがいいでしょう。ご祝儀袋には金額、住所などはしっかり記入をすることで、受付の方のお金の確認時や、新郎新婦がお礼をしたいときに戸惑わないよう気遣いを。
まとめ
会費制結婚式は、費用も準備の手間もかからず、しきたりに囚われないため、結婚式へのハードルがぐっと下がります。いつまた緊急事態宣言が出るか分からない状況が続く中で、高額な結婚式を準備することはかなりのリスクとなります。そういった不安の中、会費制結婚式は、新郎新婦の「結婚式を挙げたい」という願いを叶えつつ、費用やリスクの不安を回避する理想の方法と言えるのではないでしょうか。
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