時代に合わせたウェディングのカラクリ教えます

ウェディングケーキの由来や歴史とは?

結婚式で盛り上がるアイテムといえば【ウェディングケーキ】ですよね! 日本でウエディングケーキが定着したのは、あの!有名俳優のおかげだった!? 意外と知られていないウエディングケーキの由来や歴史をご紹介します。

ウェディングケーキ

そもそも「ウエディングケーキ」が披露宴で登場するようになった理由は、どういうものなのでしょうか?いつ、どこでどのように始まったのか、ウエディングケーキの起源の有名な諸説を、2つご紹介致します。

結婚式_焼き菓子

古代ローマの風習

現代のウェディングケーキとは全くの別物…。ケーキと呼べるものかも曖昧ですが、古代ローマでは、結婚式に、特別な焼き菓子【(例)ビスケット、パン等】のようなものを食べる風習が、古代ギリシアもしくはローマにまで遡ることが出来るそうです。


当時の結婚式の風習として、麦が繁栄の象徴と考えられていた為、焼き菓子の一部を新郎が食べ、残りを新婦の頭にかけたり、頭の上で割ったりし、夫婦の幸運・将来の繁栄・子宝に恵まれるようにという願いを込めて行われていたそうです。


やがてそこに「子孫繁栄」や「豊穣」の意味を持つナッツ類やレーズンなどが加えられるようになりました。


この焼き菓子の欠片には幸運や幸福があると考えられ、結婚式の後にはゲストが競い合って奪い合っていたとのこと。未婚者へとはなりますが、ブーケトス、ブロッコリートスと似ていますね。


プレ花嫁の皆さまからはきっと、「せっかく綺麗にヘアメイクをセットしてもらったのに台無し~!、やめてー!」と叫びたくなる風習で間違いないですね。

ギリシャ神話

「将来を誓い合ったふたりがひとつのパンを分かち合って永遠の愛を誓った」というギリシャ神話によるものが有名ですよね。


西洋では悪魔は甘いものが嫌いという言い伝えがあり、魔除けの意味を込めて甘いケーキを新郎新婦の近くに置いたという説もあるそうです。ウエディングケーキ入刀には、ギリシャ神話の説がもとになっていると言われています。


【分け合える食料がある=将来食べる物に困らない】という豊かさの象徴とふたりで手と手を取り、どんな険しい道のりでも乗り越えられるとそんな願いが“ケーキ入刀”のセレモニーに繋がっているそうです。

それでは、一体現代のウエディングケーキの形に近づいたのは、どの時代からなのでしょうか?

ウェディングケーキ_1段

現代のウエディングケーキ登場

ウェディングケーキは、当時ブライドケーキ(花嫁のケーキ)といい18世紀半ばまでは一段ケーキのだったそうです。今のような豪華なケーキとなったきっかけはヴィクトリア女王の娘、第一王女のための3段重ねのウェディングケーキだそうです。これが現代の伝統的なウェディングケーキのモデルです。


第一王女のウェディングケーキの場合は、なんと高さが約2メートルもあり、豪華で見栄えのする形で贅を尽くした3段重ねのウェディングケーキには、豪華な装飾が施され高さがあるケーキは、市民の注目を集め、さらに新聞に挿絵入りで紹介されたこともあり、大評判となったそうです。


しかし、精巧な砂糖細工は作るのは、とても大変で高い技術が必要…。そして高価…。一般市民ではなかなか手の届くものではなかったので、庶民の間ではケーキを積み重ねることで、王室のウェディングケーキの真似をしていたそうです。

☆プチ豆知識
3段重ねのウエディングケーキは段ごとに実は意味が違います♪
 1段目→参列してくれたゲスト全員と一緒に食べる為
 2段目→参列できなかったゲストに配る為
 3段目→結婚記念日や生まれてきた子供に食べさせる為
これは、保存期間が長いシュガーケーキならではの由来なんだそうです!

日本でウェディングケーキが登場

日本で初めてウェディングケーキが作られたのは、戦後だったといわれており、西洋化とともに輸入されましたが、この時は定着までには至りませんでした。

広く日本でウエディングケーキが認知されるようになったのは、1960年、昭和を代表するトップスターの石原裕次郎氏の結婚式で、高さ1メートルにもおよぶ 9 段重ねのウェディングケーキがメディアで大きく報道され、憧れ感を醸成したことでした。


そして、高度経済成長期にはこうした結婚式が、日本各地で繰り広げられ、庶民が華やかな結婚式を行うようになりました。戦後のベビーブームとも重なり、いわゆる“団塊の世代”が、結婚年齢に達したことで、本格的に普及したそうです。

結婚式_イミテーションケーキ

まとめ

いかがだったでしょうか?
結婚式で定番になっているので、何気なく選んでいませんでしたか?


それぞれに様々な意味合いや由来を知ると「定番だからやる!」「みんながやっているからやらない!」という選択方法よりも、結婚式に臨む気持ちが違ってきますね!


“自分たちらしさ”を演出で表現していくためにも、結婚式準備という特別な期間に、また、ウエディングケーキのデザインでもパーティの雰囲気が変わってきます。


Withコロナ時代のいまは、生ケーキの入刀時は、新郎新婦と列席者の距離を十分にとり人の密集を回避したり、イミテーションケーキに変更するカップルが増えております。


【イミテーションケーキ】とは、ケーキ入刀のときに用いられる「偽物のケーキ」の事です。その多くは土台が発泡スチロールなどでつくられており、ケーキ入刀を行う箇所のみ本物のケーキとなっています。生ケーキに見た目を近づけるために本物の生クリームで装飾されることもありますが、基本的に食べることできません。生花やバルーンや新郎新婦の思い出の品での飾り付けなどもできますよ♪


実際に食べないからこそ装飾・アレンジの自由度は高いので、コンセプトや季節、ちょっとした遊び心を取り入れて、自分たちらしさを表現してみるのもオススメです!


少人数結婚式やレストランウェディングでも取り入れてはいかがでしょうか?
これからの新郎新婦様の、素敵な式の参考となれば幸いです。

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